続く雨で通勤路が崩土で通行止めになってしまった。一応迂回路の案内はあるものの、急なカーブのある坂が続き離合が難しい細い道があるから少し回り道になるけれど走行しやすい道を通ろうと思っている。だから朝はしばらく早起き。
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寝る前にシャワーを浴びていると、壁に黒くて細長いやつがいた。メガネをかけていないからぼやけていてソレが何か分からない。
ぼんやりと見えるサイズと長さからムカデだったら嫌だな、なんて思いつつ顔を近づけた。
見たことないやつがそこにいた。暗褐色で細く切ったキクラゲのようなツヤツヤボディ。頭はハンマーヘッドシャークのような形。昔生物の授業で知った切ったら増えるやつを彷彿とさせる。プラナリアというらしい。
風呂場から出て母に「風呂場に切ったキクラゲみたいなやつがいる!」と声をかけたあとで母を待つ間「細いキクラゲみたいな生物」で検索したら出てきた。
『コウガイビル』というらしい。
・湿気を好む。
・ミミズやナメクジを捕食。
・ヒルとついていても血は吸わない。
・切ったら増える。
……ちょ、切ったら増えるの?気になるけれど、増えるのはやだ。
母が来て一緒に見るも既にどこかに潜み見えなくなっていた。